Xa 阻害薬による抗凝固療法中に視床出血を発症し，第IX 因子複合体製剤投与後も血腫増大を呈した1 症例

DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献15件
  • 濵田 広之
    国立病院機構九州医療センター脳血管・神経内科
  • 和田 晋一
    国立病院機構九州医療センター脳血管・神経内科
  • 三間 洋平
    国立病院機構九州医療センター脳血管・神経内科
  • 矢坂 正弘
    国立病院機構九州医療センター脳血管・神経内科
  • 桑城 貴弘
    国立病院機構九州医療センター脳血管・神経内科
  • 岡田 靖
    国立病院機構九州医療センター脳血管・神経内科

書誌事項

タイトル別名
  • A case of thalamic hemorrhage which occurred during anticoagulant therapy with Xa inhibitor and expanded even after the administration of prothrombin complex concentrate

この論文をさがす

説明

症例は82 歳男性．非弁膜症性心房細動に対しリバーロキサバン10 mgQD による抗凝固療法を受けていた．2014 年某日に急性発症の意識障害と右片麻痺を呈し最終内服3 時間後に救急搬送された．発症約1 時間で撮影した初回頭部CT で血腫量10 ml の左視床出血を認め，収縮期血圧140 mmHg 未満を目標に降圧療法を行い，第IX 因子複合体製剤1,000 単位を静注した．プロトロンビン時間（PT-INR）は1.33 から1.14 へ短縮したが，来院約3 時間後の頭部CT では血腫量は21 ml と増大した．リバーロキサバン内服中の脳出血に対し降圧療法と第IX 因子複合体製剤によるプロトロンビン時間の緊急是正を行ったが，血腫増大を認めた症例を報告する．

収録刊行物

  • 脳卒中

    脳卒中 38 (6), 413-417, 2016

    一般社団法人 日本脳卒中学会

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (15)*注記

もっと見る

関連プロジェクト

もっと見る

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ