R&D意思決定の質の改善法 : SDGアプローチの概要

書誌事項

タイトル別名
  • Improving the Quality of R&D Decision : A Synopsis of the SDG Approach

この論文をさがす

説明

R&Dプロジェクトへの投資決定の分析は、二つの補完的な活動を検討しなければならない。R & D成果をあげることと、R&D成果から市場価値を作り出すことである。この二つの活動はともに重要であるが、R&Dマネージャーの注意は、しばしばR&D関係者によって「すばらしい研究」とみなされているものに、狭く絞り込まれがちである。R&Dマネジメントの成功の秘密は、R&D成果をうまく達成させる企業の能力と、その成功をもとに高い市場価値を獲得させる能力の間のインターフェースを理解し、活用することにある。R&Dマネジメントの成功の秘密を解明するには、技術的活動と市場的活動という二つの特性を評価することが必要である。すなわち、技術的成功の確率と、技術的成功が与えられたもとでの市場価値の確率分布である。これらR&D活動の基本的な尺度を評価したり、これらの尺度をR&D投資決定を検討するに用いたりするプロセスは、SDG会長でもあるRonald A. Howardスタンフォード大学教授によって提唱された「決定分析(Decision Analysis)」の手法に基礎を置くものである。

収録刊行物

  • 研究 技術 計画

    研究 技術 計画 4 (4), 400-412, 1990

    研究・イノベーション学会

被引用文献 (2)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282679618988800
  • NII論文ID
    110003776073
  • DOI
    10.20801/jsrpim.4.4_400
  • ISSN
    24327123
    09147020
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ