文字盤によるコミュニケーションが可能になった音声言語をもたない自閉児の指導経過 : 養護学校における4年間の実践報告
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- 松田 教生
- 名古屋市立守山養護学校
Bibliographic Information
- Other Title
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- モジバン ニ ヨル コミュニケーション ガ カノウ ニ ナッタ オンセイ ゲン
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Description
五十音を表記した文字盤を使い、音声言語を持たない自閉児に対して、文字を音声言語に代わるコミュニケーション手段として獲得させていった養護学校での4年間の実践である。指導は、友達の名前や物の名称を文字盤で差し示すことから始めた。そして、あいさつ、質問、報告、伝達、質問や活動の内容が分からないときに尋ねさせる学習へと広げていった。その結果、文字盤によるコミュニケーションが可能になった。その理由として、次の点があげられる。彼自身に関しては、文字盤での指導以前に文字によるコミュニケーションの体験がわずかながらあった。文字自体に興味を持っていた。指導に関しては、機能面を重視して指導をした。彼の文字盤でのコミュニケーションを維持、強化しようとする周りのスタッフの理解と協力があった。更に1枚のカードで、音声言語に近い情報の伝達が可能であったという文字盤の利点も挙げられる。
Journal
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- The Japanese Journal of Special Education
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The Japanese Journal of Special Education 29 (4), 99-104, 1992
The Japanese Association of Special Education
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679630136192
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- NII Article ID
- 110006784620
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- NII Book ID
- AN00172513
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- ISSN
- 21865132
- 03873374
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- NDL BIB ID
- 3450466
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- NDL Search
- Crossref
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed