人工心肺下における白血球,補体系の変動

書誌事項

タイトル別名
  • Fluctuations of leucocytes and complement system in heart-lung machine.
公開日
1996
DOI
  • 10.7130/hokkaidoshakai.22.3_1
公開者
一般社団法人 日本体外循環技術医学会

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説明

体外循環により血液成分が高分子素材に接触して活性化され,全身の炎症反応を引き起こす。体外循環中,白血球数は漸増し120分後には術前より高値となったが,血小板数は逆に減少し硫酸プロタミン投与後に更に低下した。また,β-トロンボグロブリン等の上昇が見られ,血小板の脱顆粒と消費が示唆された。体外循環中にC3a,C4aが増加したがC5aは全く上昇せず,速やかに不活化されているものと思われた。開心術中の顆粒球の活性酸素産生能を化学発光法で調べると,殆ど変化がなく,体外循環は活性酸素産生能に影響しなかった。反対に血清顆粒球エラスターゼは体外循環中に上昇し,顆粒球の活性化が示唆された。エラスターゼを分泌する活性化顆粒球は血管外に遊走し,不活性な顆粒球が循環血液中に残ったものと思われた。ヘパリンコーティング回路はヘパリン投与量の減量だけでなく白血球,補体系の活性化や血小板減少を抑制し,生体への侵襲を軽減し得るものと期待される。

収録刊行物

  • 体外循環技術

    体外循環技術 22 (3), 1-9, 1996

    一般社団法人 日本体外循環技術医学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (26)*注記

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