知的障害養護学校における夏季休業中の余暇支援に関する検討 : 保護者へのニーズ調査と余暇支援活動の事後評価から

書誌事項

タイトル別名
  • Support During Summer Vacation for Children With Intellectual Disabilities : An Observational Study
  • チテキ ショウガイ ヨウゴ ガッコウ ニ オケル カキ キュウギョウチュウ ノ ヨカ シエン ニ カンスル ケントウ ホゴシャ エノ ニーズ チョウサ ト ヨカ シエン カツドウ ノ ジゴ ヒョウカ カラ

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抄録

知的障害のある児童生徒に対する夏季休業中の効果的な余暇支援活動の方法を明らかにするために、2つの研究を行った。研究1は、知的障害養護学校5校に在籍する児童生徒の保護者880人を対象に、夏季休業中に希望する余暇支援の内容について場所、過ごす人、人数、活動内容について希望を調査した。その結果、福祉関係の施設や養護学校で障害のある児童生徒、ボランティアやガイドヘルパーと一緒に、少人数で屋外での遊びや近隣への外出を希望する傾向があった。児童生徒の年齢と障害の程度からみると、年齢が高く障害の程度が軽度であるほど、ガイドヘルパーやボランティアとの個別的な外出を希望することが示された。研究2では、夏季休業中に2校の知的障害養護学校において、実施された余暇支援活動に参加した保護者49人を対象に、参加後の満足度について調査を行った。その結果、余暇支援活動に対する保護者の満足度が活動人数の規模、対応の個別性、保護者の付き添いの有無によって影響されることが明らかになった。以上の調査研究から、知的障害養護学校における夏季休業中の余暇支援活動のあり方について、保護者の負担軽減と児童生徒の充実した時間の提供の観点から考察した。

収録刊行物

  • 特殊教育学研究

    特殊教育学研究 45 (4), 195-203, 2007

    一般社団法人 日本特殊教育学会

被引用文献 (1)*注記

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