慢性血液透析患者における頸動脈エコー所見と脳梗塞あるいは左室拡張能との関連性

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  • Correlation between carotid parameters measured by ultrasonography and cerebral infarction or left ventricular diastolic function in chronic hemodialysis patients
  • マンセイ ケツエキ トウセキ カンジャ ニ オケル ケイドウミャク エコー ショケン ト ノウコウソク アルイハ サシツ カクチョウノウ ト ノ カンレンセイ

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抄録

非透析患者において,頸動脈エコーで検出される動脈硬化性病変は,脳血管障害や心血管イベントの予測因子となりうることが示唆されている.日高病院で維持血液透析を施行中の63例を対象とした.頸動脈エコーで計測した内膜中膜厚(IMT)やプラークスコア(PS)と脳MRIまたはCT所見および心エコーで計測した左室拡張能(E/E')との関連性を横断的に検討した.Max IMT≧2.2mm群,max IMT≦2.2 mm群で脳梗塞合併率を比較したところ,Odds ratio 3.14,95% CI 1.11-8.92と有意な相関を認めた.PSとE/E' の間には,正の相関が認められた(r=0.322,p=0.009).これらの結果から,透析患者における頸動脈病変の指標として,max IMTが脳梗塞合併に関与しており,PSは左心拡張能と関連があると考えられた.

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参考文献 (35)*注記

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