維持血液透析患者における炭酸ランタンの剤形変更による血清リン濃度の変化

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  • Changes in serum phosphate concentrations in patients on maintenance dialysis following a change in the lanthanum carbonate formulation
  • イジ ケツエキ トウセキ カンジャ ニ オケル タンサン ランタン ノ ザイケイ ヘンコウ ニ ヨル ケッセイ リン ノウド ノ ヘンカ

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抄録

 炭酸ランタン (La) チュアブル錠は水なしでも服用は可能であるが, かみ砕く程度により, リン (P) 吸着効果に影響を与えることが知られている. その欠点を是正するために顆粒製剤が発売されたので, その効果について検討した. 炭酸Laチュアブル錠を服用している維持血液透析患者18名に, 同量の炭酸La顆粒に置き換え比較検討した. 血清P濃度は2週後5.69±0.86mg/dLから5.38±0.86mg/dL, 4週間後では5.20±1.20mg/dLと有意に低下した. また, 炭酸Laの一日服用量が多い患者ほど血清P濃度の低下効果は大きい傾向にあった. 血清カルシウム (Ca) 濃度や血清インタクト副甲状腺ホルモン (i-PTH) 濃度には有意な変化はみられなかった.

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