4'6-Diamidino-2-Phenylindole (DAPI) による原虫, とくに小型ピロプラズマの検出

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タイトル別名
  • Rapid Detection of<I>Theileria sergenti</I>and Other Protozoa by Fluorescence Microscopy with 4'6-Diamidino-2-Phenylindole (DAPI)
  • 4′6-Diamidino-2-Phenylindole(DAPI)による原虫,とくに小型ピロプラズマの検出
  • 4 6 Diamidino 2 Phenylindole DAPI ニ ヨル
  • Rapid Detection ofTheileria sergentiand Other Protozoa by Fluorescence Microscopy with 4'6-Diamidino-2-Phenylindole (DAPI)

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抄録

DAPI蛍光染色法の小型ピロプラズマ感染症, および他の数種の原虫感染症に対する診断的価値を検討した.DAPIはDNAの2重側鎖に入り強烈な螢光を発する蛍光色素である.染色された小型ピロプラズマの核は強い蛍光を発し, 原虫の特徴的な形態を写しだすことになる.したがって, このユニークな染色像により, 感染動物の血液中の原虫を極めて容易に検出することができるわけである.いっぽう, 従来から病理・組織学的方法として用いられているギムザ染色法では, ときに誤って陰性, あるいは陽性と判定されるおそれがなくはない.<BR>検討の結果, 小型ピロプラズマの診断において, DAPI法は比較的簡易な方法であり, しかも確実であることが認められ, かつ他の原虫の染色にも応用可能と考えられた.

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