合成アスタキサンチン給与によるマダイの体色改善

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タイトル別名
  • Effect of synthetic astaxanthin on the pigmentation of red sea bream.

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抄録

マダイ養殖業者は, マダイの体色改善にアスタキサンチンを含有するイサザ, アミ, オキアミ等の甲殻類を給与している。今回, 合成アスタキサンチンを入手したのでマダイに給与して体色改善に及ぼす効果について検討を行った。<BR>1) 合成アスタキサンチンの飼料中の安定性は冷蔵庫 (0~4℃) 保存の場合96%, 室温 (25~33℃) 保存の場合67%であった。<BR>2) マダイの体色改善が明確になった時の表皮中アスタキサンチン含量は5ppmであった。<BR>3) 体色改善に必要な日数は, 合成アスタキサンチン100ppm添加の場合40日, 50ppm添加の場合60日, 25ppm添加の場合90日であった。<BR>4) 合成アスタキサンチンのマダイ表皮への蓄積率は1.19~2.58%で約2.50%と推測された。この値を元にマダイ1kgの体色改善に必要なアスタキサンチン量を試算すると26mgの値が算出された。<BR>5) マダイ1kgの体色改善に必要な合成アスタキサンチンの価格は約15.6円であった。

収録刊行物

  • 水産増殖

    水産増殖 35 (1), 11-18, 1987

    日本水産増殖学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282679694885888
  • NII論文ID
    130003714460
  • NII書誌ID
    AN00124667
  • DOI
    10.11233/aquaculturesci1953.35.11
  • ISSN
    21850194
    03714217
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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