書誌事項
- タイトル別名
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- <I>Characterization of atrial fibrillation with frequency analysis of fibrillation wave from surface ECG</I>
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説明
心房細動の体表面心電図f波を周波数解析して求めた細動波周期長 (FCL) の臨床的意義を検討した.方法: 体表面心電図のQRST波の加算平均からテンプレートを作成してQRST成分を除去し、体表面心電図をf波成分のみにした, 心電図f波をFFT解析し最大パワーの周波数からFCLを測定した.任意の35秒間の記録を4, 096msecごと50%の重なりで連続的に16分割し, 各区間のFCLの平均と標準偏差 (時間的変動) を求めた.結果: 1) 体表面心電図V1誘導と右房自由壁の心内電位のFCLは相関係数0.79と高く, 以下の検討はV1誘導から求めたFCLを利用した.2) 心房細動の持続期間とFCLの関係を19例で検討したところ負の相関を認めた.3) I薬を投与した17例全例でFCLは延長し, 薬剤投与前のFCLが144msec以下の例では細動は停止しなかった.4) 心房細動波の周期長と時間的変動は正相関を示した.総括: 体表面心電図V1誘導f波の周波数解析から求めたFCLは心房細動の病態および治療の指標となる可能性が示唆された.
収録刊行物
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- 心電図
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心電図 21 (4), 377-383, 2001
一般社団法人 日本不整脈心電学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679748980352
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- NII論文ID
- 10008115047
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- NII書誌ID
- AN00358282
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- ISSN
- 18842437
- 02851660
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可