尾瀬国立公園での中高年男性のトレッキング時における生理的負担度および景観鑑賞時の自律神経活動

書誌事項

タイトル別名
  • Physiological Work Loads During Trekking and Autonomic Nervous Activities at Appreciation of Landscape for Middle and Old Men in Oze National Park
  • オゼ コクリツ コウエン デ ノ チュウコウネン ダンセイ ノ トレッキングジ ニ オケル セイリテキ フタンド オヨビ ケイカン カンショウジ ノ ジリツ シンケイ カツドウ

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説明

この研究の目的は,尾瀬国立公園におけるトレッキング時の生理的負担度と景観鑑賞時の自律神経活動を調べることである.健康な中高年者男性(53±5歳)12人を対象とし,トレッキング時の運動量,立位開眼安静時および仰臥位閉眼安静時における心拍数の R-R 間隔から心拍変動を測定し,交感神経および副交感神経活動状態を評価した.トレッキングによる総運動量は905 kcal,算出された運動量は1日で30.3エクササイズであった.一方,開眼時および閉眼時とも「牛首」ポイント休憩時において,副交感神経活動の評価指標である高周波数成分が他の測定地点よりも高い傾向を示し,副交感神経の活動が優位となりリラックス効果が得られたことがわかった.また交感神経活動の評価指標である低周波数成分/高周波数成分は,開眼時および閉眼時とも他の測定地点より低い傾向であった.これは,視界の開けた木道での休憩や自然を感じながらの休憩が副交感神経活動を高めることを示唆している.以上の結果から,生活習慣病の予防・改善および精神的な健康を改善する観点から,尾瀬国立公園のトレッキングコースは,健康日本21を目指す日本の現状に適した条件が備えられている場所であることが明らかとなった.<br>

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