書誌事項
- タイトル別名
-
- Emotional Experiences and Anticipatory Grief of Caregivers of a Parent or Spouse Dying at Home
- ザイタク デ オヤ ヤ ハイグウシャ ノ ミトリ オ オコナウ カイゴシャ ノ ジョウチョ タイケン ト ヨキ ヒタン
この論文をさがす
抄録
本研究は,在宅での看取りを行う介護者の情緒体験を明らかにし,そのなかから予期悲嘆の構成要素を見出すことを目的に,在宅で看取りを行った介護者10名に半構成的面接を行い,質的統合法(KJ法)を用いて分析した.事例ごとの個別分析を行った後,統合分析により空間配置図を作成した.<br>その結果,予期悲嘆の構成要素としては〈死別への先行不安〉を中心的要素として,加えて〈別世界に生きる感覚:思考回路制御,孤立感,疎外感〉〈やり場のない病気への恨み・無念・怒り〉〈死を悼むスピリチュアルな喪失感〉〈介護最優先による身体への負担感・不安感〉〈家で看る調整役割の重圧感〉のあわせて6つが抽出された.また,看取りがもたらした情緒体験として〈切り離せない自責の念:介護や判断への後悔〉〈家で看取ることへのプラス感情(肯定感)〉が抽出された.今後この研究結果を「予期悲嘆のアセスメントツール作成」に活用できると考える.
収録刊行物
-
- 日本看護科学会誌
-
日本看護科学会誌 30 (4), 6-16, 2010
公益社団法人 日本看護科学学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282679766033536
-
- NII論文ID
- 130004565278
- 10030239320
-
- NII書誌ID
- AN00010260
-
- ISSN
- 21858888
- 02875330
-
- NDL書誌ID
- 10947065
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可