多結節性の肝脂肪沈着を来したアルコール性肝線維症の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A case of alcoholic fibrosis with multiple nodular fatty infiltration in the liver
  • 症例報告 多結節性の肝脂肪沈着を来したアルコール性肝線維症の1例
  • ショウレイ ホウコク タケッセツセイ ノ カン シボウ チンチャク オ キタシタ アルコールセイ カン センイショウ ノ 1レイ

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抄録

<p>症例は48歳の男性.全身倦怠感,食思不振を主訴に当科を受診.総ビリルビン3.46 mg/dl,AST 384 IU/L,γGTP 1,067 IU/mlと肝障害を認め,超音波検査で肝内に多発性に集簇した高輝度結節がみられた.これらの病変はCT検査では低吸収域,MRIT1,T2強調画像で高信号域を呈し,脂肪抑制強調像で信号強度は共に低下した.集簇,多発したこれらの病変の組織像は大滴性脂肪沈着を示した.保存的療法で3週後には集簇した多発病変は消失し,肝胆道系酵素もほぼ正常化した.3カ月後の肝組織像では脂肪沈着はみられず,肝線維化像を認めるのみであった,</p>

収録刊行物

  • 肝臓

    肝臓 57 (10), 548-553, 2016

    一般社団法人 日本肝臓学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (14)*注記

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