進行性で致命的な経過をたどった特発性Peliosis hepatisの1例

  • 北原 拓也
    東京慈恵会医科大学附属青戸病院消化器・肝臓内科
  • 久保 恭仁
    東京慈恵会医科大学附属青戸病院消化器・肝臓内科
  • 吉澤 海
    東京慈恵会医科大学附属青戸病院消化器・肝臓内科
  • 安部 宏
    東京慈恵会医科大学附属青戸病院消化器・肝臓内科
  • 会澤 亮一
    東京慈恵会医科大学附属青戸病院消化器・肝臓内科
  • 松岡 美佳
    東京慈恵会医科大学附属青戸病院消化器・肝臓内科
  • 相澤 良夫
    東京慈恵会医科大学附属青戸病院消化器・肝臓内科
  • 砂川 恵伸
    日本大学医学部病理学講座
  • 高山 忠利
    日本大学板橋病院消化器外科
  • 幕内 雅敏
    日本赤十字医療センター

書誌事項

タイトル別名
  • A case of biopsy-proven idiopathic peliosis hepatis disseminated to whole liver with rapidly worsening course
  • 症例報告 進行性で致命的な経過をたどった特発性Peliosis hepatisの1例
  • ショウレイ ホウコク シンコウセイ デ チメイテキ ナ ケイカ オ タドッタ トクハツセイ Peliosis hepatis ノ 1レイ

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説明

Peliosis hepatis(肝紫斑病)は,類洞の拡張と肝内に多発する血液の貯留腔を認めるまれな疾患で,WHOの肝腫瘍の組織学的分類では腫瘍類似病変に分類されている.本邦では腫瘍との鑑別に苦慮した症例の報告が散見されるが,肝全域にわたってPeliosis hepatisが発生,進展し,致命的な転帰となった症例は,過去にわずか1例が報告されているのみである.今回我々は,特徴ある組織学的所見を呈し,経過観察中に突然病態が悪化し急速に致命的な経過をたどった,肝全域にわたる特発性Peliosis hepatisの極めてまれな1例を経験したので報告する.<br>

収録刊行物

  • 肝臓

    肝臓 50 (5), 229-237, 2009

    一般社団法人 日本肝臓学会

被引用文献 (3)*注記

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参考文献 (19)*注記

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