ウイルムス腫瘍の腫瘍マーカーとしての血漿総レニン濃度の測定 : モノクローナル抗体による RIA 法での検討

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  • Determination of Plasma Total Renin Concentration as a Marker for Wilms' Tumor : Value of RIA With a Monoclonal Antibody

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抄録

ヒトレニン特異モノクローナル抗体を用いたRIA法による総レニン濃度の測定は, 従来法に比べ簡便であり, 信頼性も高いことが確認された.この方法により測定を行ったところ, ウイルムス腫瘍患者血漿中の総レニン濃度は正常小児例に比べ有意に高い値を示し, 血漿, 血清sample全体ではその陽性率は59%であった.また, 5例のウイルムス腫瘍患児では, 腫瘍摘除後には総レニン濃度は正常範囲内まで下降した.したがって, 総レニン濃度はウイルムス腫瘍の腫瘍マーカーとして有用であると考えられた.

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