思春期に発症した卵管捻転の1例

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タイトル別名
  • Torsion of the Fallopian Tube in an Adolescent Girl
  • 症例報告 思春期に発症した卵管捻転の1例
  • ショウレイ ホウコク シシュンキ ニ ハッショウ シタ ランカン ネンテン ノ 1レイ

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抄録

症例は13歳の女児.下腹部痛を主訴に当院救急部を受診した.腹部レントゲン検査の結果,便秘症の診断にて加療されていたが,下腹部痛が持続するため3病日にMRI検査を施行した.MRIにて骨盤内に嚢胞性病変を認め,重複腸管,卵管水腫捻転,メッケル憩室捻転などが疑われ当科紹介となった.腹腔鏡下緊急手術の結果,骨盤内に360度捻転し,暗褐色に腫大した左卵管を認めた.両側卵巣,右卵管には異常を認めなかった.左卵管水腫が原因の卵管捻転と診断し,腹腔鏡下に捻転解除および水腫を含めた左卵管切除術を行った.小児の卵管捻転は稀な疾患であるが,今回,診断および治療に腹腔鏡が非常に有用であった卵管捻転の1例を経験したので文献的考察を加えて報告する.

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参考文献 (49)*注記

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