アセチルコリンによる副腎髄質からのアドレナリンの遊離
書誌事項
- タイトル別名
-
- RELEASE OF ADRENALINE FROM ADRENAL MEDULLA BY LARGE DOSE OF ACETYLCHOLINE IN ATROPINIZED DOGS
この論文をさがす
説明
犬を用いてアセチルコリンによるニコチン様作用を, haemodynamic effectと血中カテコールアミン濃度を指標として検討した.体重10~15kgの雄犬を用いペントバルビタール麻酔下に動脈カテーテルより動脈圧をトランスデューサーを介し記録し, ECGを装着せしめ脈拍を測定した.アドレナリンは1μg/kg, アセチルコリンはアトロピン2mg/kg前投与した後, 1, 125, 250, 500μg/kg投与し, 投与30秒後に血圧, 脈拍を測定した.大腿静脈より薬物負荷30秒後に採血し, HPLCを用いて血中アドレナリン, ノルアドレナリン濃度を測定した.<BR>血圧, 脈拍および血中アドレナリン濃度はアセチルコリン負荷量の増加に伴い上昇した.両副腎摘出後, アセチルコリン500μg/kgを負荷しても, haemodynamic effectや血中カテコールアミン濃度には変化が認められなかった.以上よリアセチルコリンのニコチン様作用による血圧上昇は, 主に副腎髄質からのアドレナリン放出による事が確認された.
収録刊行物
-
- 昭和医学会雑誌
-
昭和医学会雑誌 44 (4), 489-492, 1984
昭和大学学士会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282679810889344
-
- NII論文ID
- 130001826230
-
- ISSN
- 21850976
- 00374342
-
- データソース種別
-
- JaLC
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可