右乳癌に対する腋窩リンパ節郭清術後に認めた乳靡漏の1例

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  • A CASE OF CHYLOUS FISTULA FOLLOWING DISSECTION OF THE AXILLARY LYMPH NODES DURING BREAST CANCER SURGERY

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われわれは右側腋窩リンパ節郭清術後に発症した乳靡漏を経験した.症例は63歳,女性.右乳房腫瘤,右乳房痛を理由に来院した.腋窩リンパ節転移を伴う右乳癌の診断にて,術前化学療法後に右乳房部分切除術と腋窩リンパ節郭清術(レベルIII)を受けた.術後2日目の夕食後よりドレーン排液が白濁した.乳靡漏と判断し,絶食・輸液管理とした.その後は排液の白濁は認めなかった.術後11日目より低脂肪食より食事再開.排液は漿液性であったため,術後13日目にドレーンを抜去した.翌術後14日に退院となった.右側の乳靡漏の症例は本邦では報告されておらず極めて稀な症例と考えられた.

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