書誌事項
- タイトル別名
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- SIGNIFICANCE OF SERUM KL-6 AS A TUMOR MARKER IN BREAST CANCER PATIENTS
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説明
KL-6はII型肺胞上皮細胞などに発現するシアロ糖蛋白抗原で,間質性肺炎患者血清中で高値となることが多い.悪性腫瘍で高値例が報告されており,乳癌の腫瘍マーカーとしての意義を考え,KL-6の値と乳癌の転移・再発の有無,部位,治療効果,他の腫瘍マーカーとの関連を検討した.202例の乳癌(無再発158例,進行・再発44例)を対象とし,電気化学発光免疫測定法で測定した.再発のマーカーとしての最適カットオフ値は290.5U/mlであり,進行・再発群は無再発群と比較し有意に高値で,感度75%,特異度79.1%,診断効率78.2%,陽性適中率50%,陰性適中率91.2%であった.再発時の上昇は他のマーカーと有意に連動した.治療効果判定因子としてKL-6は改善群で有意に低下,増悪群で上昇した.KL-6は乳癌の転移・再発の診断,治療効果の判定に有用と考えられた.
収録刊行物
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- 日本臨床外科学会雑誌
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日本臨床外科学会雑誌 69 (6), 1293-1302, 2008
日本臨床外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679825088640
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- NII論文ID
- 10024146420
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- NII書誌ID
- AA11189709
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- ISSN
- 18825133
- 13452843
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可