十二指腸ソマトスタチン産生神経内分泌腫瘍の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Duodenal, Somatostatin-producing Neuroendocrine Tumor
  • 症例 十二指腸ソマトスタチン産生神経内分泌腫瘍の1例
  • ショウレイ ジュウニシチョウ ソマトスタチン サンセイ シンケイ ナイブンピ シュヨウ ノ 1レイ

この論文をさがす

抄録

症例は51歳,男性.検診の上部消化管内視鏡検査で十二指腸下行脚に20mm大の粘膜下腫瘍を指摘され,生検でソマトスタチン産生神経内分泌腫瘍(neuroendocrine tumor,以下NET)と診断した.腹部造影CTでは十二指腸下行脚に早期濃染する壁肥厚を認め,十二指腸水平脚近傍に25mm大に腫大したリンパ節を認めた.亜全胃温存膵頭十二指腸切除術を施行し,病理組織診断で腫瘍は主に粘膜下層に存在し,筋層から一部漿膜下層に浸潤を認めた.類円形の核を持つ細胞の島状・管状増殖を認め,免疫染色でソマトスタチンが陽性であった.核分裂像は1個/10HPF,Ki-67標識指数は1.42%であり,ソマトスタチン産生NET G1と診断した.また,胆道癌取扱い規約第6版での#13と#14dリンパ節に転移を認めた.十二指腸ソマトスタチン産生NETは比較的稀であり,文献的考察を加え報告する.

収録刊行物

参考文献 (2)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ