書誌事項
- タイトル別名
-
- A Case of Myxofibrosarcoma Arisen from the Greater Omentum
- 症例 大網原発myxofibrosarcomaの1例
- ショウレイ ダイモウ ゲンパツ myxofibrosarcoma ノ 1レイ
この論文をさがす
抄録
症例は61歳,女性.腹部腫瘤を自覚され,近医より当科紹介となった.造影CTでは胃背側に造影効果に乏しい10×10cmの巨大な嚢胞性腫瘤を認めた.MRIや腹部血管造影検査などでも確定診断には至らず,診断的治療を兼ねて手術を行った.腫瘍は網嚢内に存在し,唯一連続していた大網とともに摘出した.病理組織学的検査にて大網原発の粘液線維肉腫(myxofibrosarcoma:MFS)と診断された.術後11カ月目に術前とほぼ同じ部位に再発を認め,再手術を行った.腫瘍は胃後壁・膵体尾部・横行結腸間膜と周囲臓器に広範囲に浸潤を認めたが,胃全摘,拡大右半結腸切除,膵体尾部・脾切除,胆嚢摘出術を行うことで一括に切除できた.しかし,再手術後3カ月目に肝表面に播種と思われる腫瘍を認め,化学療法を行ったが初回手術から2年1カ月後に原病死した.今回,MFSという非常に稀な症例を経験したので,若干の文献的考察を含めて報告する.
収録刊行物
-
- 日本臨床外科学会雑誌
-
日本臨床外科学会雑誌 76 (10), 2566-2572, 2015
日本臨床外科学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282679827731712
-
- NII論文ID
- 130005149544
-
- NII書誌ID
- AA11189709
-
- ISSN
- 18825133
- 13452843
-
- NDL書誌ID
- 030766417
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可