内観療法の原理と応用

  • 川原 隆造
    鳥取大学医学部総合内科医学講座精神行動医学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Naikan Therapy-Principle and Practice
  • 教育講演 内観療法の原理と応用
  • キョウイク コウエン ナイカン リョウホウ ノ ゲンリ ト オウヨウ

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説明

内観療法は1941年に吉本伊信により確立された.内観療法は主として入院患者に行う集中内観と外来患者に行う分散内観とがある.集中内観は内観の基本構造である内観3項目と集中のための構造から成っている.その治療技法は父性的構え,母性的構え,症状や病理に触れないいわゆる不問,個別性と集団性を備えた治療の場から成る.分散内観には基本構造だけで集中のための構造はない.治療過程では恩愛感と自責感の情動体験,他者視点と我執からの解放がみられる.したがって,内観療法では人格面の成長と協調性が認められる.適応症例は神経症,心身症,依存症,遷延うつ病などである.

収録刊行物

  • 心身医学

    心身医学 42 (6), 355-362, 2002

    一般社団法人 日本心身医学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (34)*注記

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