ロールシャッハ・テスト包括システムによる摂食障害の心理的特徴の検討:第2報 : 神経性食欲不振症・「制限型群」と比較した「むちゃ食い/排出型群」の心理的特徴

書誌事項

タイトル別名
  • Examination of the Psychological Characteristics of Patients with Eating Disorders using the Rorschach Test(Comprehensive System) : Second Report : Psychological Characteristics of ANBP Patients Compared with ANR Patients
  • ロールシャッハ ・ テスト ホウカツ システム ニ ヨル セッショク ショウガイ ノ シンリテキ トクチョウ ノ ケントウ(ダイ2ホウ)シンケイセイ ショクヨク フシンショウ ・ 「 セイゲンガタグン 」 ト ヒカク シタ 「 ムチャクイ/ハイシュツガタグン 」 ノ シンリテキ トクチョウ

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抄録

摂食障害の病態は多様であり,病態によってその心理的特徴も異なることが指摘されている.本研究では,入院中の摂食障害患者にロールシャッハ・テストを施行し,DSM-IVにおける神経性無食欲症制限型(ANR:23名)とむちゃ食い/排出型(ANBP:10名)に分けて比較し,それぞれの心理的特徴を検討した.その結果ANBP群はANR群に比べて,警戒心が強く,外界からの刺激に影響を受けやすく,周囲に合わせる傾向が高い.また身体イメージへのこだわりが強く,独特な思考をしやすく,変化しにくいという傾向が認められた.今後は年齢,罹患年数を統制したさらなる研究が必要である.

収録刊行物

  • 心身医学

    心身医学 52 (7), 646-653, 2012

    一般社団法人 日本心身医学会

参考文献 (22)*注記

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