併病理論の運用

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タイトル別名
  • Application of Heibyo Theory.
  • ヘイビョウ リロン ノ ウンヨウ

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説明

今日, 文明の発達による体の冷却因子の増加により, 病気は複雑になりつつある。これには, 陰病の存在が意外に多い。病いは一つの流れを持っており, 慢性病においては, その病気の流れに, 同一個体に同時に相関連する二薬方の存在 (例えば, 少陰病の薬方と少陽病の薬方という具合に) する病態主認められること主多い。このような状態を藤平健博士は併病といわれる。博士の提唱される併病理論の応用により, 難治性疾患を治癒へと導き得ること主多く, 今回, 併病理論に基づいて, 陰証に用いられる薬方と陽証に用いられる薬方を各々, 朝, 夕と用いた。尋常性白斑に真武湯と温清飲加黄柏, 乾癬に真武湯, 当帰四逆加呉茱萸生姜湯, 大柴胡湯合桂枝決苓丸, アトピー性皮膚炎に, 真武湯, 補中益気湯, 当帰芍薬散の投与にて治癒または改善へと導くこと主出来た。慢性疾患における併病理論の運用について考察してみたいと思う。

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