内服困難な患者に対するゲフィチニブ投与に薬剤師が効果的に介入できた1例

書誌事項

タイトル別名
  • Pharmaceutical Care to a Patient with Dysphagia Who Needs Gefitinib Chemotherapy
  • 症例報告 内服困難な患者に対するゲフィチニブ投与に薬剤師が効果的に介入できた1例
  • ショウレイ ホウコク ナイフク コンナンナ カンジャ ニ タイスル ゲフィチニブ トウヨ ニ ヤクザイシ ガ コウカテキ ニ カイニュウ デキタ 1レイ

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説明

がん化学療法が安全かつ効果的に施行されるために,薬剤師による様々な介入 (役割) が期待されている。今回,薬剤管理指導を通じて内服困難な患者に対するゲフィチニブ投与開始にあたり,効果的な介入ができた症例を経験した。患者は化学療法を1クール施行後,重篤な骨髄抑制がみられた。そのため点滴による化学療法の継続が困難であるとの主治医の判断により,ゲフィチニブ (経口剤) による治療が開始となった。しかしながら本症例患者は,内服開始以前より病態進行に伴う嚥下障害を生じていたため,内服継続が困難であると予想された。そこでゲフィチニブの錠剤投与以外の投与方法について検討を行ない,ゲフィチニブの懸濁液に増粘剤を加えたものを内服する方法を提案した。その結果,本投与方法による有害事象は認められず,最終的に永眠される前日まで内服が可能となった。

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参考文献 (16)*注記

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