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説明
【目的】Direct Anterior Approach(DAA)で施行した人工股関節全置換術(Total Hip Arthroplasty,以下THA)の特徴的な合併症の一つに骨折がある.当院で施行したDAAでのprimary THAにおける大転子骨折について検討した.【方法】2012年1月から2015年12月までにDAAで施行したprimary THA489例544股(男性105例115股・女性384例429股),平均年齢65.1(27-89)歳を対象とした.大転子骨折の有無を術直後Xpで2群に分け,年齢・性別・BMI・Crowe分類・術前ROM・articulo-trochanteric distance(ATD)・大腿筋膜張筋の損傷の有無・外旋筋群の切離の有無との関連について検討した.【結果】術前ROM,ATDにおいて,両群間で有意差を認めた.【考察】術前ROM制限やATD短縮は大転子拳上困難の原因となることより,大転子拳上時に大転子骨折は生じることが多いと考えられた.【結論】ROM制限,ATD短縮がある場合,大転子骨折に注意が必要である.
収録刊行物
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- 整形外科と災害外科
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整形外科と災害外科 66 (3), 460-462, 2017
西日本整形・災害外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679916983808
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- NII論文ID
- 130006252138
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- ISSN
- 13494333
- 00371033
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可