サッカー選手に生じた足舟状骨疲労骨折後偽関節の1例

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【症例】15歳,中学3年男子.平成23年5月頃より,サッカー練習後の右足関節前方の疼痛を自覚.6月の体育のハードル中に疼痛が増強し,前医受診.足関節捻挫の診断で経過観察となる.2週後,疼痛持続するため再受診しMRIにて舟状骨骨折を認め,3ケ月の保存療法を受ける.一旦はサッカーに復帰するも疼痛でプレーできなくなり当院紹介となった.単純X線,CTにて骨折部は転位し偽関節像を呈していたため,偽関節手術を施行した.術後3ケ月で骨癒合得られ,4ケ月でサッカーに復帰した.【考察】足舟状骨疲労骨折の治療は6~8週間の免荷による保存療法が基本であるが,遷延治癒や偽関節例には手術療法が必要である.スポーツ選手は,早期復帰を望むため,本症例の様に初診時すでに偽関節を呈している場合は,より確実な手術療法を選択すべきと思われた.そのためには,特にCTによる骨折部の詳細な評価が必要であると思われた.

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