Pokeweed Mitogen誘導免疫グロブリン産生系におけるヒト同種T-B細胞間の適格性の存在とその解析

書誌事項

タイトル別名
  • COMPETENCE OF B CELLS TO HELPER T CELLS IN POKEWEED MITOGEN INDUCED IMMUNOGLOBULIN PRODUCTION
  • Pokeweed Mitogen ユウドウ メンエキ グロブリン サンセイケイ

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説明

ヒトリンパ球のpokeweed mitogen(PWM)誘導免疫グロブリン産生系におけるT-B細胞協同機構に関して, T細胞のヘルパー機能が同種関門を越えて働き同種のB細胞の免疫グロブリン分泌をヘルプすることができるかどうかにつき検討した.その結果, ヒト同種T-B細胞協同機構においても何らかの制約を受けることが認められた.このことから, 健康人や無(低)ガンマグロブリン血症患者のT細胞のヘルパーあるいは抑制機能やB細胞機能の評価の目的でPWM誘導免疫グロブリン産生系を用いる場合にはきわめて慎重に行う必要があり, 細胞の組合せでは親子, 兄弟の間においては比較的それらの機能が発揮されることが多いことから, これらの組合せを用いることが現在のところ有用と考えられた.また制約についてはHLA抗原はあまり関係がなく, 抑制性T細胞やキラーT細胞の関与が示唆されたがこれのみでは充分な説明はつかず, 単球の影響などを含めて検討中である.

収録刊行物

  • アレルギー

    アレルギー 30 (6), 281-288, 1981

    一般社団法人 日本アレルギー学会

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