ヌードマウスの内毒素過敏症に関する研究

書誌事項

タイトル別名
  • THE EXAMINATION OF ENDOTOXIC HYPERSENSITIVITY IN NUDE MICE
  • ヌードマウス ノ ナイ ドクソ カビンショウ ニカンスルケンキュウ

この論文をさがす

抄録

マウスの内毒素過敏症をみるためにヌードとヘテロマウスを用いたところ, 以下の結果が得られた.1) E.coli LPSに対するマウス足蹠反応は, 注射48時間後に最も著明に認められた.2) E.coli LPSに対する足蹠反応はヘテロマウスよりヌードマウスの方が大であつた.3) 細胞性免疫関与の遅延型過敏反応は, ヘテロマウスにPPD注射72時間後に最も著明に認められるが, ヌードマウスではほとんど認められなかつた.4) E.coli LPS注射48時間後の足蹠部の組織像は, ヌードマウスもヘテロマウスもほぼ同様で, 多くの多核白血球浸潤がみられるものの, マクロファージ浸潤はほとんどみられなかつた.5) IgM値はヌードマウスでは高値を示し, E.coli LPSによる足蹠反応とよく相関していた.

収録刊行物

  • アレルギー

    アレルギー 29 (10), 912-919, 1980

    一般社団法人 日本アレルギー学会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ