両側胸水を伴ったミノサイクリンによる薬剤性肺炎の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A CASE OF MINOCYCLINE-INDUCED PNEUMONITIS WITH BILATERAL PLEURAL EFFUSION
  • 症例報告 両側胸水を伴ったミノサイクリンによる薬剤性肺炎の1例
  • ショウレイ ホウコク リョウガワ キョウスイ オ トモナッタ ミノサイクリン ニ ヨル ヤクザイセイ ハイエン ノ 1レイ

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抄録

症例は51歳男性.尿路感染のため塩酸ミノサイクリン(MINO)を内服11日目に発熱,咳嗽,呼吸困難を認めた.胸部単純X線写真にて両側網状陰影,両側胸水を認め,経過から薬剤性肺炎を疑い,MINOを中止し,解熱,胸部単純X線上も改善が認められた.薬剤リンパ球刺激試験(drug-induced lymphocyte stimulation test : DLST)を全血,胸水を用いてMINOに対し施行したが陰性であった.しかし薬剤負荷試験を施行したところ,発熱,咳,両側スリガラス陰影が出現し,MINOによる薬剤性肺炎と診断した,ステロイドの投与により症状はすみやかに改善した.

収録刊行物

  • アレルギー

    アレルギー 56 (10), 1293-1297, 2007

    一般社団法人 日本アレルギー学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (17)*注記

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