アサリによるFood protein-induced enterocolitis syndromeの1例

書誌事項

タイトル別名
  • A CASE OF FOOD PROTEIN-INDUCED ENTEROCOLITIS SYNDROME INDUCED BY SHORT-NECK CLAM INGESTION
  • 症例報告 アサリによるFood protein-induced enterocolitis syndromeの1例
  • ショウレイ ホウコク アサリ ニ ヨル Food protein induced enterocolitis syndrome ノ 1レイ

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説明

症例は6歳男児.現在までにアサリ以外は貝類を含む食物のアレルギーはない.2歳よりアサリ摂取後に嘔吐を繰り返しているため近医を受診したが,アサリ特異的IgEが陰性であり,精査のため当院に紹介された.アサリ特異的IgEは1.04UA/mlでスキンプリックテストは膨疹径4mmであった.生アサリによるパッチテストは陽性,リンパ球刺激試験も陽性(5305cpm,SI=1211%)であった.ゆでたアサリによる経口負荷試験では摂取2時間後に腹痛と嘔吐が出現,末梢血好中球数も負荷前の2924/μlから負荷6時間後に16082/μlまで増加した.これらの検査所見よりアサリによるFood protein enterocolitis syndrome(FPEIS)と診断した.現在まで貝類によるFPIESの報告はなく,本報告が初となる.

収録刊行物

  • アレルギー

    アレルギー 59 (12), 1628-1633, 2010

    一般社団法人 日本アレルギー学会

参考文献 (10)*注記

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