発作性夜間ヘモグロビン尿症の妊娠・分娩管理

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タイトル別名
  • Management of pregnancy and delivery in patients with paroxysmal nocturnal hemoglobinuria
  • ホッサセイ ヤカン ヘモグロビン ニョウショウ ノ ニンシン ・ ブンベン カンリ

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抄録

発作性夜間ヘモグロビン尿症(paroxysmal nocturnal hemoglobinuria, PNH)は,稀な溶血性貧血であり,しばしば妊娠が可能な年齢の女性に発症する。PNHの妊娠では,妊娠中と産褥期の血栓症などの合併症のリスクが高い。PNHの溶血の増悪と妊娠合併症との鑑別が難しく,血栓症のリスクが高いために,PNHにおける妊娠管理は難度が高い。PNH妊娠では,早産が多く,また児の死亡率が高い。補体C5に対するモノクローナル抗体であるエクリズマブはPNH合併妊娠の治療の選択肢である。PNH合併の妊娠管理に関する最近の動向を解説するとともに,当院で経験した妊娠出産例を紹介し,日本PNH研究会妊娠部会による「PNH妊娠の参照ガイド」にも言及する。

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 56 (7), 785-794, 2015

    一般社団法人 日本血液学会

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