3q26.2/<i>EVI1</i>の単純変異転座t (3;8) (q26.2;q24)を伴う急性骨髄性白血病

書誌事項

タイトル別名
  • Acute myeloid leukemia with t (3;8) (q26.2;q24), a simple variant of 3q26.2/<i>EVI1</i> translocation
  • 症例報告 第5回日本血液学会関東甲信越地方会 奨励賞 3q26.2/EVI1の単純変異転座t(3;8)(q26.2;q24)を伴う急性骨髄性白血病
  • ショウレイ ホウコク ダイ5カイ ニホン ケツエキ ガッカイ カントウ コウシンエツチホウカイ ショウレイショウ 3q26.2/EVI1 ノ タンジュン ヘンイテンザt(3;8)(q26.2;q24)オ トモナウ キュウセイ コツズイセイ ハッケツビョウ

この論文をさがす

抄録

<p>70歳,男性。汎血球減少で当科を紹介された。骨髄の芽球比率は75.4%で,微小巨核球が増加していた。芽球はミエロペルオキシダーゼ陽性,CD2・CD13・CD33・CD34・CD56・CD117・HLA-DR陽性で,MYCを発現していた。染色体分析の結果は45,XY,t(3;8) (q26.2;q24),−7[6]/46,XY[14]で,FISHによりecotropic viral integration site 1EVI1)遺伝子が再構成していることがわかった。急性骨髄性白血病(WHO分類:AML with maturation)と診断し,アントラサイクリン・シタラビン併用療法を2回行い寛解を得た。t(3;8)転座は3q26.2/EVI1のまれな単純変異転座で,白血病の予後不良因子の一つである。単純変異転座を持つ白血病の病態を明らかにすることは治療法の確立につながる。</p>

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 58 (4), 315-322, 2017

    一般社団法人 日本血液学会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ