形質転換によりMYD88<sup>L265P</sup>変異を有するびまん性大細胞型B細胞性リンパ腫を同時に認めたリンパ形質細胞性リンパ腫

書誌事項

タイトル別名
  • Lymphoplasmacytic lymphoma accompanied by transformed diffuse large B-cell lymphoma with the MYD88<sup>L265P</sup> mutation
  • 症例報告 第104回近畿血液学地方会 会長推薦演題 形質転換によりMYD88[L]²⁶⁵[P]変異を有するびまん性大細胞型B細胞性リンパ腫を同時に認めたリンパ形質細胞性リンパ腫
  • ショウレイ ホウコク ダイ104カイ キンキ ケツエキガク チホウカイ カイチョウ スイセン エンダイ ケイシツ テンカン ニ ヨリ MYD88[L]² ⁶ ⁵[P]ヘンイ オ ユウスル ビマンセイ ダイ サイボウガタ B サイボウセイ リンパシュ オ ドウジ ニ ミトメタ リンパ ケイシツ サイボウセイ リンパシュ

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説明

<p>症例:61歳男性。全身性リンパ節腫大を認め当院受診。骨髄生検でCD20陽性のリンパ形質細胞様小型異型リンパ球の浸潤を認め,IgM型M蛋白血症を伴っていたため,リンパ形質細胞性リンパ腫/ワルデンストレームマクログロブリン血症(LPL/WM)と診断された。同時に,頸部リンパ節生検および胸水も認めていたため胸水穿刺を実施したところ,いずれもびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)との病理診断が得られた。これらLPL/WMとDLBCLの細胞は表面マーカーの発現および遺伝子再構成の解析が同様の結果を示したことから,同一クローン由来であると判断された。しかしながらLPL/WMに高頻度で認められるMYD88L265P変異は,DLBCL細胞のみに認められた。LPL/WMからMYD88L265P変異を伴いDLBCLに形質転換する症例は希少であり,文献的考察を加え報告する。</p>

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 58 (2), 155-160, 2017

    一般社団法人 日本血液学会

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