紅茶エキスによるインフルエンザウイルス感染性の阻止

DOI PubMed 被引用文献2件 オープンアクセス

書誌事項

タイトル別名
  • Inhibition of the Infectivity of Influenza Virus by Black Tea Extract
  • <I>in vivo</I>における検討

説明

マウスのインフルエンザウイルス感染実験系を用いて, 紅茶エキスによるインフルエンザウイルスの感染性の阻止を検討した.<BR>ウイルス懸濁液のみを鼻腔内に吸入させたマウス群は, 体重減少をおこし10日以内に100%が死亡したが, ウイルス懸濁液に2%(w/w) 紅茶エキスを混合し5分後に吸入させたマウス群では, 正常マウス群と同等の体重増加を示し, すべてのマウスが生残した.<BR>生残マウスのインフルエンザウイルスに対する血中抗体価を調べたところ, 10匹中9匹は抗体陰性であった.この実験結果から, 日常飲用している紅茶エキス濃度 (約2~3%) で, 105.3PFU/マウス (101, 3LD50) の高濃度のインフルエンザウイルスの感染性がほぼ100%阻止されることが明らかになった.<BR>以上の成績は, MDCK細胞を用いたin vitroの成績を支持するとともに, 紅茶エキスで処理されたウイルスの感染性が生体内で復帰しないことを示唆している.

収録刊行物

  • 感染症学雑誌

    感染症学雑誌 68 (7), 824-829, 1994

    一般社団法人 日本感染症学会

被引用文献 (2)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680022438400
  • NII論文ID
    130004330257
  • DOI
    10.11150/kansenshogakuzasshi1970.68.824
  • COI
    1:STN:280:ByuA2srpsFQ%3D
  • ISSN
    1884569X
    03875911
    http://id.crossref.org/issn/03875911
  • PubMed
    8089547
  • 資料種別
    journal article
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • PubMed
    • CiNii Articles
    • OpenAIRE
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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