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- 岡部 信彦
- 国立感染症研究所感染症情報センター
書誌事項
- タイトル別名
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- Influenza Surveillance in Japan
- インフルエンザ ノ ハッセイ ドウコウ サーベイランス
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抄録
危機管理を行うには, いきなり「危機そのもの」に取り組むのではなく, 「日常的疾患の動向」をきちんと把握するところからスタートする. その状況を知ることによって, 初めて例外的な疾患, 危機的な疾患の存在が明らかになり, その対処が可能になる. 日常からの感染症サーベイランスが重要であると強調する意味は, ここにある.<BR>国際会議でも学会でも, インフルエンザパンデミックを含む新興再興感染症対策の筆頭項目として「サーベイランスの充実と強化」が常に挙げられる. 我が国における感染症サーベイランスは, 改善すべき点が多々ある中, 少しずつ前進を続けている. インフルエンザサーベイランスも世界で決して引けをとるようなものではなく, 多くの人々や部署の協力を得て日常から粛々と行われている. 問題は, それを有効に活用すること, そしてまたより有効に利用できるものにするための改善の努力を続けて行くことである.<BR>本稿では, 現在行われているインフルエンザサーベイランスの概要とそこから得られた最近のインフルエンザの状況について簡単に紹介した.
収録刊行物
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- 感染症学雑誌
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感染症学雑誌 80 (2), 59-63, 2006
一般社団法人 日本感染症学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680025383296
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- NII論文ID
- 130004331291
- 10018193141
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- NII書誌ID
- AN00047715
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- COI
- 1:STN:280:DC%2BD283it1SrtQ%3D%3D
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- ISSN
- 1884569X
- 03875911
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- NDL書誌ID
- 7916411
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- PubMed
- 16629487
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- PubMed
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可