書誌事項
- タイトル別名
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- INVESTIGATION OF LOWER URINARY TRACT SYMPTOMS IN UROLOGICAL OUTPATIENTS USING ORIGINAL IPSS PLUS POST MICTURITION DRIBBLE QUESTIONNAIRE
- コクサイ ゼンリツセン ショウジョウ スコア IPSS ニ ハイニョウゴ ニョウ テキカ オ クワエタ ドクジ ノ モンシンヒョウ ニ ヨル カブ ニョウロ ショウジョウ ノ チョウサ
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説明
(緒言) LUTSのなかで現在まであまり注目されていない項目のひとつに, 排尿後尿滴下 (PMD) がある. QOLに大きな影響を与える可能性があるが, IPSSの項目に含まれていないことなどが影響し, 程度や頻度, QOLとの関連など不明な点が多い. そこで, 独自で作成した問診表を用いて調査した.<br>(対象と方法) 2006年6月~2007年3月に当科に来院した初診患者621名 (男性394名:女性227名) を対象とした. 独自で作成したIPSS+PMD/QOL質問表に初診時に自己記入してもらい, 回答を得た.<br>(結果) PMDスコアは男性では1.2±1.7, 女性では0.6±12であり, 男性は女性に比べ有意に高かった. 男性では, 50代からPMDスコアは高くなり70代でピークとなっていた. 女性では, 20代以降では大きな差は無かった. 男性ではBPH患者, 女性では腹圧性尿失禁の患者でPMDスコアが高かった. 最もPMDスコアが高かった疾患はBPHであった. PMDスコアは, LUTS群は1.59±1.90, 非LUTS群は0.36±0.90であり有意にLUTS群で高かった. LUTS群の男性とBPH患者では, QOLスコァとPMDスコアに正の相関を認めた.<br>(考察) 泌尿器科外来初診患者621例を対象にPMDの自覚症状について検討した. 今回の検討によりPMDは, 若年者や女性でもPMDを経験すること, PMDは, LUTS症例 (特にBPH患者) においてスコアが高くQOLを損ねている可能性があること, などが明らかとなった.<br>今後, PMDのより詳細な病態の把握が必要と思われた.
収録刊行物
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- 日本泌尿器科学会雑誌
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日本泌尿器科学会雑誌 99 (7), 723-728, 2008
一般社団法人 日本泌尿器科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680032372352
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- NII論文ID
- 110006990255
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- NII書誌ID
- AN00196577
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- COI
- 1:STN:280:DC%2BD1M%2FisVWksQ%3D%3D
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- ISSN
- 18847110
- 00215287
- http://id.crossref.org/issn/00215287
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- NDL書誌ID
- 9725303
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- PubMed
- 19068688
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- Crossref
- PubMed
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可