PSA 4.1~10ng/mlの症例における, 前立腺癌の診断におけるF/T PSA, PSAD, PSATZの有用性の比較

書誌事項

タイトル別名
  • COMPARISON OF VALUE OF FREE-TO TOTAL PROSTATE SPECIFIC ANTIGEN, PROSTATE SPECIFIC ANTIGEN DENSITY AND PROSTATE SPECIFIC ANTIGEN DENSITY OF TRANSITION ZONE FOR DIAGNOSIS OF PROSTATE CANCER IN PATIENTS WITH A PSA LEVEL OF 4.1-10ng/ml
  • PSA 4 1 10ng ml ノ ショウレイ ニ オケル ゼンリツセンガン ノ シンダン ニ オケル F T PSA PSAD PSATZ ノ ユウヨウセイ ノ ヒカク

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説明

(目的) PSA4.1~10ng/mlの intermediate PSA level におけるF/TPSA, PSAD, PSATZの有用性を比較検討した.<br>(対象と方法) 対象は2000年1月より2003年12月までにPSA 4.1~10ng/mlにて前立腺癌を疑い, 前立腺針生検をした178例. 各症例において年齢, PSA, F/T PSA, PSAD, PSATZをパラメーターとして使用した. 前立腺癌症例と非癌症例における各パラメーターの比較は Mann-Whitney のU検定を用いて検討した. また, ROC解析にてF/T PSA, PSAD, PSATZの area under the curve (AUC) を計算し比較した.<br>(結果) 178例中57例 (32%) に前立腺癌が検出された. 前立腺癌症例と非癌症例で年齢, PSA, F/T PSA, PSAD, PSATZすべてのパラメーターにおいて有意差が認められた. ROC解析におけるAUCはF/T PSA, PSAD, PSATZでそれぞれ0.635, 0.734, 0.738であった. ROC解析におけるAUCの比較では, 各パラメーターのAUCが高値の順に示すと, 前立腺体積30cm3未満の症例ではPSAD, PSATZ, F/T PSAなのに対して, 30cm3以上の症例ではF/T PSA, PSAD, PSATZであった.<br>(結論) Intermediate PSA level におけるROC曲線でのAUCを比較するとPSAD, PSATZの方がF/T PSAに比べ大きく, 診断効率が優れていると考えられた. しかし, 前立腺体積30cm3以上の症例ではPSAD, PSATZの有用性はF/T PSAよりも劣っていた.

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参考文献 (13)*注記

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