スチュワードシップ理論に基づくNPOのマネジメントの検証

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タイトル別名
  • Stewardship Theory and NPO Management: An Empirical Study
  • スチュワードシップ リロン ニ モトヅク NPO ノ マネジメント ノ ケンショウ

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抄録

本研究では,スチュワードシップ理論で示唆される組織運営に関する要因がNPOのパフォーマンスを向上させると仮説をたて,中規模NPOの中から無作為抽出した200法人に対して質問票調査を実施(回収率57%),定量分析により仮説の検証を行った.結果,スチュワードシップ理論を基に構築された要因は,パフォーマンスの中でも,特に,人材の成果といえるソフト・パフォーマンスの向上に寄与することが示された.具体的には,使命の共有はパフォーマンスの向上に最も強く貢献し,意思決定への参加,情報収集・能力形成は,ソフト・パフォーマンスと組織の効果性を高めることに強く寄与し,フィードバックは,ソフト・パフォーマンスの向上と会員数の増加に寄与していた.自律活動の奨励は,ソフト・パフォーマンスに加え,総収入の増加率,組織の効果性を高めることにも寄与していた.本研究は,中規模NPOにおける参加型マネジメントの検証となった.<br>

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