三フッ化ホウ素・水系触媒によるイソブテン-イソペンタン,一酸化炭素および水よりの分枝脂肪酸合成(その2)

書誌事項

タイトル別名
  • Synthesis of Carboxylic Acids from Isobutene-Isopentane Mixture, Carbon Monoxide and Water in Presence of Boron Trifluoride-Water Complex Catalyst. II.
  • サン フッカ ホウソ スイケイ ショクバイ ニ ヨル イソブテン-イソペンタン , 1サンカタンソ オヨビ ミズ ヨリ ノ ブンシ シボウサン ゴウセイ 2

この論文をさがす

説明

三フッ化ホウ素-水系触媒を用い,イソブテン-イソベンタン,一酸化炭素および水より,とくにhydrideiontransfer機構によりイソペンタンから2,2-ジメチル酪酸(DMBA)を合成する場合の触媒中のBF3濃度(BF2/H2Oモル比),触媒量の変化による脂肪酸収率およびDMBA生成の選択性の変化について検討し,またBF3-H2O,BF3-H3PO4-H2Oおよび濃硫酸の3種の触媒による反応結果を比較した。<BR>反応はかきまぜ式オートクレープにより,イソペンタン,触媒混合物中にイソブテンを圧入して行ない,反応後,全生成物を氷水中に注ぎ有機層部分を分離した。この有機層部より常法により脂肪酸を分離した。<BR>イソプテンに対しイソペンタン量を2倍(モル比)用い,反応温度75℃,一酸化炭素圧20kg/cm2,反応時間4時間で,触媒中のBF3/H2O=0.80(モル比),BF3量がイソブテン量に対しモル比約2.0のとき,DMBA収率が最も大きく42mol%であった。このBF3/H2O(モル比)およびBF3量が増すほど,重合酸の収率は減少した。また,三種の触媒のうち,BF3-H2O触媒のとき,イソベンタンからのDMBA生成の選択性が高く,濃硫酸触媒は低かった。

収録刊行物

  • 工業化学雑誌

    工業化学雑誌 72 (9), 1999-2004, 1969

    The Chemical Society of Japan

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ