書誌事項
- タイトル別名
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- Hydrogenation of Carbon Monoxide in the Presence of Borides of Nickel, Cobalt and Iron
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説明
ホウ化ニッケルが比較的安定であって,しかも還元触媒として高い活性を有することが Paul らによって指摘されたので,われわれはこれを一酸化炭素の還元反応に用いることを試みた。また同時にホウ化コバルトについても還元触媒としての能力の有無を調べた。反応条件は H2:CO=2:1 の原料ガスを用い,常圧,流速 1l/hr/g, 温度 240°~340℃, 粒状シリカゲルを担体とし,助触媒なしで反応を行なった。その結果はいずれも強い活性を有し,一酸化炭素の変化率はそれぞれ 280°および 340℃ においてほとんど 100% に達した。なおホウ化鉄を新しくこれらと同様な沈殿法でつくり,その還元能力を調べたが,本実験の操作条件ではその変化率はかなり低い。<BR>反応生成物はホウ化ニッケルおよびホウ化コバルトについて調べた。いずれもその大部分はガス状物質であるが,ホウ化コバルト触媒の方がやや多く油状物質を生成した。またガス状物質についてはガスクロマトグラフィーで調べたが,大部分が飽和炭化水素であり,なかんづくメタンがもっとも多量であった。
収録刊行物
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- 日本化學雜誌
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日本化學雜誌 82 (11), 1461-1463, 1961
The Chemical Society of Japan
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680125828608
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- NII論文ID
- 130003509750
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- COI
- 1:CAS:528:DyaF38XlslKisw%3D%3D
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- ISSN
- 21850917
- 03695387
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可