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説明
乳糖の中性水溶液を100°C, 20時間加熱してもほとんど加水分解は起らないが,これに微量のCu2+またはNi2+を添加すれば加水分解が促進されることがわかった。Ca2+, Al3+, Pb2+などは促進作用は認められない。Cu2+およびNi2+の触媒作用は,これらのイオンが乳糖分子のガラクトース基の第二アルコール基に配位結合し,その結果,電子の偏位を引き起して, C-OH間, C-O間結合がゆろくなり,構成単糖基を結ぶ酸素橋の酸素とC1の間が切れるものと考えられる。
収録刊行物
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- 日本化學雜誌
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日本化學雜誌 86 (4), 396-398, 1965
The Chemical Society of Japan
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680127111424
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- NII論文ID
- 130003510939
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- ISSN
- 21850917
- 03695387
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可