<i>Bacterium Cassavanum</i>による澱粉の化學的變化(第二報)

書誌事項

タイトル別名
  • On the Chemical Properties of Ascorbic Acid Oxidase

抄録

澱粉を含有する人工培養液中にBact. Cassavanumを培養すれば粘度低下沃度反應失はれゲルを分離す.其殘液中にアセトンを加へて沈澱せるものはX. P及びGlucosamin反應を與へPhloroglucin反應陽性なりと第一報に述ぶ.本報告には[1]ゲル物質中Naphthoresorcin反應を與ふ物質を分離しUron酸のCO2生成を確認せり.又Glucosamin反應及びPhloroglucin反應の外ぺントースに近似のオサゾンを得たり.窒素物としてプリン鹽基の反應,燐の含量及び吸収スペクトル等よりNuclein酸の存在を認む. [2]ゾルのアセトン沈澱加水分解物中にはResorcin反應を與ふるものあるもKetoseならざることを確めたり. [3]兩者分離後殘液をタカヂアスターゼにて處理しアルコールによる沈澱物中より右轉性強くPhenylosazonの融點の189°Cのものを分離しAmylobiosoに近しと述べたり.又殘留舍利別中のものはα-Benzylphenyllrydrzaonの融點163~165°Cのものを與へ且つよく醗酵せらるゝが故に右轉性よりも考へd-グルコースと認定せり.

収録刊行物

  • 日本化學會誌

    日本化學會誌 62 (12), 1255-1256, 1941

    The Chemical Society of Japan

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