初診時に肺転移を生じていた下腿巨大熱傷瘢痕癌の1例
書誌事項
- タイトル別名
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- A Case of Giant Squamous Cell Carcinoma Arising from the Burn Scar with Lung Metastasis
- ―当科でこれまで経験した瘢痕癌との臨床的比較検討―
- ―Comparison to 7 Cases Experienced in Our Department―
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抄録
58歳,男性。2歳時に両膝から下腿にかけ練炭で熱傷を負った。初診の9ヶ月前に左膝蓋部の熱傷瘢痕部に潰瘍を伴う小結節が出現し,5ヶ月前より急激に増大した。出血するようになったため当院を紹介されて受診した。初診時径 20cm 大のカリフラワー状の巨大腫瘤を認め,左下肢膝上切断術および左鼠径部リンパ節郭清術を施行し,瘢痕癌 pT3N1M0 stage III(2002年皮膚悪性腫瘍取り扱い規約に準ず)と病期診断した。初診時に認められた右肺のわずかな結節陰影が初診から4ヶ月後に増大してきたため,初診時にはすでに肺転移を起こしていたと考えた。右肺区域切除および化学療法を併用したが,両側胸膜に播種し,初診から16ヶ月後に永眠した。自験例を含め当院では過去10年間に8症例の瘢痕癌を経験している。病変の大きさについては長径 10cm 以上の症例が多く,腫瘍の大きさが予後不良因子と関連がある可能性も考えられた。また1例(12.5%)の局所再発,3例(37.5%)のリンパ節転移,2例(25%)の遠隔転移を認め,瘢痕癌は有棘細胞癌と比較し,局所再発やリンパ節転移が多く予後が悪いと考えた。(皮膚の科学,10: 298-304, 2011)
収録刊行物
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- 皮膚の科学
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皮膚の科学 10 (4), 298-304, 2011
日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680164937344
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- NII論文ID
- 130005438629
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- ISSN
- 18839614
- 13471813
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可