細胞接着分子欠損による創傷治癒遅延 : 細胞増殖因子の効果について

  • 佐藤 伸一
    長崎大学大学院医歯薬学総合研究科皮膚病態学

書誌事項

タイトル別名
  • Delayed Wound Healing by the Absence of Cell Adhesion Molecules : Effect of cell Growth Factors

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説明

創傷治癒過程において,炎症細胞浸潤は炎症期を誘導し,また細胞増殖因子やサイトカインを産生することによって創傷治癒を促進させる。炎症細胞の浸潤は複数の細胞接着分子によって高度に制御されている。このため,細胞接着分子を欠く変異マウスでは創傷治癒遅延が観察された。この細胞接着分子欠損による創傷治癒遅延はbasic fibroblast growth factor投与によって正常化されたことから,basic fibroblast growth factorが創傷治癒に重要かつ強力な作用を有していることが明らかにされた。

収録刊行物

  • 皮膚の科学

    皮膚の科学 5 (Suppl.6), A40-A45, 2006

    日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会

被引用文献 (1)*注記

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