犬の前部ぶどう膜炎における0.05% ジフルプレドナート乳濁点眼液と0.1%ベタメタゾン配合点眼薬の有効性に関する調査

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タイトル別名
  • A Survey on the Efficacy of a 0.05% Difluprednate Ophthalmic Emulsion and a 0.1% Betamethasone-compounded Ophthalmic Solution in Canine Anterior Uveitis

抄録

ジフルプレドナート(以下,DFBA)は,べタメタゾン(以下,BM)に匹敵する強力な抗炎症効果を示すプレドニゾロン誘導体である。今回,犬前部ぶどう膜炎における0.05%DFBA 乳濁点眼液と0.1%BM 配合点眼液の有効性に関する調査を実施した。前部ぶどう膜炎症例₅₁頭₅₁眼を用いた両点眼液の有効率は,DFBA で86.2%(25/29),BM で86.4%(19/22)であり,両点眼液に違いがなかった。臨床症状では,2週点眼の両点眼液は流涙,羞明,眼瞼痙攣,眼脂で改善がみられた。また,前部ぶどう膜炎の臨床所見である毛様充血と前房混濁でも,両点眼液で改善がみられた。 しかし,縮瞳,虹彩充血および虹彩の腫脹では,DFBA 点眼で改善されたが,BM点眼では改善されなかった。眼圧上昇はDFBA ではなかったが,BMでみられた。DFBA は,BMより虹彩への浸透性が高いことが示唆された。両点眼液の副作用はみられなかった。以上から,犬前部ぶどう膜炎におけるDFBA 点眼液は,BM点眼液に匹敵する効果があった。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680165827328
  • NII論文ID
    130004493418
  • DOI
    10.11252/dobutsurinshoigaku.21.103
  • ISSN
    18811574
    13446991
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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