HHV-6に誘発されたクリンダマイシン(ダラシン<SUP>®</SUP>)による多型滲出性紅斑型薬疹の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Erythema Exsudativum Mutiforme-Type Drug Eruption due to Clindamycine (Daracin<SUP>®</SUP>), which was triggered by HHV-6 infection

この論文をさがす

説明

患者は38歳,女性。急性扁桃腺炎の診断により近医でクリンダマイシンの点滴と塩酸ミノサイクリンの内服を受けたところ,多型滲出性紅斑様の皮疹が出現したため当院紹介となった。発熱と軽度の肝機能異常を伴っていた。クリンダマイシン,ミノサイクリンの使用を中止し,ホスホマイシン内服に変更したうえで,プレドニゾロン30mg/日の内服を開始したところ皮疹は改善し,発熱,肝機能も正常化した。経過中HHV-6のIgM抗体価,IgG抗体価は軽度から中程度の亢進を認めた。貼付試験を行ったところクリンダマイシン(10%,1%,0.1%)の各濃度全てに陽性反応を示し,HHV-6に誘発されたクリンダマイシンによる薬剤過敏症であると診断した。

収録刊行物

  • 皮膚の科学

    皮膚の科学 3 (5), 466-470, 2004

    日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680166028672
  • NII論文ID
    130005436712
  • DOI
    10.11340/skinresearch.3.5_466
  • ISSN
    18839614
    13471813
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ