熱水土壌消毒によるメロンつる割病の防除と持続効果
書誌事項
- タイトル別名
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- Control of Fusarium Wilt of Melon by Hot Water Treatment and Its Damage Reduction Duration
説明
メロンつる割病レース1が前作で多発生した現地のビニルハウスにおいて, 熱水土壌消毒の防除効果およびその持続効果について検討した。サブソイラーを用いて深さ50cm程度まで耕私後, 2003年6月中旬に熱水土壌消毒装置を用いて約200L/m2の熱水を処理し, 約1週間放置した。処理期間中の最高地温は, 深さ30cm位置で64.7~92.9℃と, 高温を維持した。熱水処理前に深さ30cmまでの土壌から Fusarium 属菌が検出されたが, 処理後には深さ10cmで未検出, 深さ30cmでは菌密度が低下した。7月中旬にメロン品種「アールス雅春秋系」を定植したところ, 収穫時における発病株率は0~0.5%と, 高い防除効果が認められた。その後, 土壌消毒を行わず, 2003年12月下旬にメロン品種「オトメ」を定植したところ, 2月中旬 (交配期) には発病株率が37%と高くなった。生物検定法により, ハウス内土壌のつる割病菌の汚染程度を調査したところ, ハウス全体に菌が蔓延していた。
収録刊行物
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- 関東東山病害虫研究会報
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関東東山病害虫研究会報 2006 (53), 35-39, 2006
関東東山病害虫研究会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680171376256
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- NII論文ID
- 130004242761
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- ISSN
- 18842879
- 13471899
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可