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- 藤井 俊勝
- 東北大学大学院 医学系研究科 高次機能障害学
書誌事項
- タイトル別名
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- Memory and its disorders
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説明
記憶とは自己の経験が保存され,その経験が後になって意識や行為のなかに想起・再現される現象である。記憶はいくつかの観点から分類されてきた。保持時間による分類としては,即時記憶・近時記憶・遠隔記憶・短期記憶・長期記憶などの用語がある。記憶内容による分類では,陳述記憶・非陳述記憶・エピソード記憶・意味記憶・手続き記憶などの用語が用いられてきた。さらに,最近では作業記憶や展望的記憶などの用語もよく見かけるようになってきた。本稿ではまずこれらの記憶用語について解説する。臨床的に記憶障害という場合,通常エピソード記憶の選択的障害をさし,健忘症候群とよばれる。健忘症候群の特徴について簡略に解説し,健忘症候群の患者において,さまざまな記憶のうちどれが障害されどれが保たれるのかについて述べる。
収録刊行物
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- 高次脳機能研究 (旧 失語症研究)
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高次脳機能研究 (旧 失語症研究) 30 (1), 19-24, 2010-03-31
一般社団法人 日本高次脳機能学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680179903616
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- NII論文ID
- 10027845430
- 10031095380
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- NII書誌ID
- AA1182424X
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- ISSN
- 18806554
- 13484818
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可