霊芝菌糸体培養基熱水抽出物(MAK)のデキストラン硫酸ナトリウム誘発潰よう性大腸炎モデルに対する効果

  • 樫本 尚樹
    湧永製薬株式会社ヘルスケア研究所製品評価研究室
  • 上野 義隆
    広島大学病院光学医療診療部
  • 許 栄海
    湧永製薬株式会社ヘルスケア研究所製品評価研究室
  • 田中 信治
    広島大学病院光学医療診療部
  • 渡辺 敦光
    広島大学原爆放射線医科学研究所分子発がん制御研究分野

Description

われわれは, QOLが著しく損なわれ, 原因が不明なため根本治療が確立されていない疾患である潰瘍性大腸炎について, ヒト臨床例と酷似した所見を呈するデキストラン硫酸ナトリウム (以下, DSS) 誘発潰瘍性大腸炎モデルを用い, 霊芝菌糸体培養基熱水抽出物 (以下, MAK) の防御効果について検討した。その結果DSSは, 大腸粘膜に対して強く広範なびらんや浮腫を誘発し, 大腸を短縮させた。一方MAKは, DSSによって生じたびらんや浮腫の強度・範囲の障害程度を減弱し, 結果として大腸の短縮に対しても抑制作用を示した。以上の結果から, MAKは, DSS誘発潰瘍性大腸炎モデルにおける炎症所見や, 大腸の短縮を抑制したことから, ヒト炎症性腸疾患に対しての有用性が期待された。

Journal

Details 詳細情報について

  • CRID
    1390282680182696320
  • NII Article ID
    130004185755
  • DOI
    10.11288/mibyou1998.11.153
  • ISSN
    21852162
    13475541
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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